美容専門学校の通信課程で学ぶメリット・デメリットについて解説!
美容師を目指すという場合、美容専門学校に入学し、専門的なスキルを身につけたうえで国家試験に合格する必要があります。このことから、専門学校にはさまざまな通い方があり、通学が困難な方に向け通信制が用意されている学校も存在します。そこで、この記事では美容専門学校の通信課程で学ぶ際のメリット・デメリットについて解説します。
美容専門学校の通信課程の学習の特徴
まずは通信課程で学べる内容や特徴についてみていきましょう。
基本的に学習内容は同じ
学習内容については、通学しながら学ぶ昼間・夜間過程と基本的には同じです。美容関係の法令や衛生管理、保険など美容師になるために必要な知識・技術を総合的に学んでいきます。
レポートとスクーリングで学習
通信課程では、スクーリングと呼ばれる面接授業とレポートによって授業が進行され、配布されるテキストを使用しながら、定期的に出題されるレポートを提出し、添削指導を受けていくといった学習形式が基本です。
提出したレポートの内容が認められることで単位を取得できます。ただし、自宅での学習が主体となるため、自己管理を疎かにしてレポート課題を溜めてしまうと、卒業できない可能性もあるため、注意が必要です。
学習期間
昼間・夜間過程が2年なのに対し、通信課程が卒業までに要する期間は3年となります。学習期間が長く設けられているものの、技術系の授業数が少ないため、通信制に通いながらサロンで働き、国家試験合格のために技術を磨いている学生も多いようです。
美容専門学校の通信課程で学ぶメリット
通信課程で学ぶことでどのようなメリットを得ることができるのでしょうか。ここでは、通学と比べた際の通信制のメリットについてご紹介します。
学費が安い
通信課程で学ぶ最大のメリットは学費の安さといえるでしょう。昼間・夜間過程と違い、自宅での学習が基本となり、人件費や場所代などの費用を抑えることができるため、その分、学費を安く済ませることができます。
奨学金制度を利用して昼間・夜間過程の美容専門学校に通うという選択肢もありますが、返済には数十年かかる場合も多いため、卒業後にリスクを抱える可能性もあります。このことから、経済的な理由で通学が難しいという方には、通信課程がおすすめといえるでしょう。
自由な時間に学習できる
スクーリングはあるものの、基本的にはレポート提出が基本となるため、自分のライフスタイルやペースに合わせて学習を進められるというのも、通信課程の大きなメリットといえます。
昼間・夜間過程では時間が縛られてしまいますが、通信課程は空いた時間で学習できるため、社会人としてすでに働いている方や通学する時間が取れないほど忙しい方、子育て中で自宅から離れられない方であっても美容師を目指すことが可能です。また、美容師見習いとしてサロンや美容室などの現場で実際に働きつつ、空いた時間でレポートをこなしながら、国家試験の合格を目指すという方もたくさんいます。
美容専門学校の通信課程で学ぶデメリット
通信課程で学ぶことでさまざまなメリットが得られますが、一方で、通信課程を選択して美容師を目指すという場合には、以下のようなデメリットが考えられます。
学習が疎かになる場合がある
通信課程で学ぶ場合、基本的には自宅でレポートを進めていく必要があり、自ら進んで学習を行うという高い自己管理能力が求められます。そのため、何かしらの理由を付けて課題をさぼりがちな方や、サロンでのアルバイトなどが激務という場合には、学習が疎かになってしまう可能性が非常に高いです。気分が乗らない時や疲れている時でもレポートを提出して単位を取得できるよう、しっかりと学習計画を立て、予定通りの行動ができるよう心がけましょう。
技術面の向上が難しい
通信課程では3年間の学習期間が設けられている一方で、学校で学べる時間は通学している生徒と比べると遥かに少なく、実践の機会もあまり得られないため、カリキュラム通り学習するだけでは、昼間・夜間過程に劣ってしまいます。
また、昼間・夜間過程であれば分からなことや気になることなどがあれば、すぐに先生に質問できますが、通信課程の場合、基本的には1人で学習を進めていくことになるため、疑問点をそのままにしてしまう可能性も高いです。
そのため、通信課程で美容師を目指すという場合には、スクーリングの時間を有効活用したり、働いているサロンの先輩から技術をレクチャーしてもらったりなど、自主的に行動しながらスキルを磨いていくことが重要となります。
学校はこちら
ここでは、美容専門学校の通信課程の学修内容や特徴、通信課程で学ぶメリット・デメリットについて解説しました。通信課程では、学費を抑えながら自分のペースで美容師を目指していくことができます。しかし、自由に学習できるからといって、時間を有効的に使うことができなければ、昼間・夜間過程の生徒に大きく差を付けられてしまう可能性があるため、自己管理を徹底して計画的に学習を進めることが大切です。